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【アドラー心理学 応用編】 部下への注意の仕方 〜受け入れてもらうには〜

部下の指導に頭を悩ませるロスジェネ、chatapapa(@chatapapa1)です。

私自身、人に注意するのが好きじゃないんですよね、もともと。

自分だって、ミスしたり失敗したりすることあるし、自分のことを棚に上げてそんな人様の失敗を指摘する様なご立派な人間じゃないんです。

それでも事故やミスをしてしまった場合は、そのままにするわけにもいかずまずは事情を聞くわけですが。

部下に注意すると、気まずい感じになったりするのが嫌だったり、下手するとパワハラだモラハラだなんて言われてしまうんじゃないかと不安になってしまうことありませんか?

また、注意されて反発されることもあるし、最近は無視したり逆ギレするのもいるので大変です・・・。(リアルの話)

そんな、部下に注意の仕方がわからなくて困ってしまっている方、良い注意の仕方を知りたい方にお届けします。

目次

人に注意する前に確認すること

良好な人間関係を損なうことなく、部下に注意するにはどうしたらいいでしょう?

実は、注意する前に確認しておくことがあるんです。

それは、 ”相手との信頼関係が構築できているか” です。

お互いに敬意を払い合っている関係であれば、相手の主張や意見を受け入れてくれやすくなります。

ここに上司だろうが部下だろうが、上下関係は関係ありません。

相手が今まで何をした、何をしてる人なのか、わかっていなければ説得力がないですよね?

尊敬し合って信頼していれば、相手に指摘を受け注意されても関係が悪くなることはそうそうないです。

何言ってるの? 人のこと言えないでしょ、あなた? と流されてしまい、せっかく勇気を出して注意したのに効果がないのは、自分もツライですよね。

ここでふと、

”・・・あれ? 俺、こいつと信頼関係築けてないぞ・・・?”

と気付いてしまった方、絶望しなくて大丈夫です!

いい機会と捉えて、信頼関係を築いてしまいましょう!

相手を注意する時に気をつけること

・注意したい自分の目的を明確にする 

(遅刻が多い)

・相手の目的を確認する 

(相手の事情を確認してみる)

・良い面・悪い面を一緒に指摘する

(気持ちはわかるけどしょっちゅう遅刻するのはマズいかな?)

・1対1で注意する

(周りに人がいない状態で注意する)

相手が目標としていることを共有して、具体的にアドバイスすると相手は自分のことを理解してくれていると感じてくれます。

一番良くないのは、見せしめの様に周りに大勢の人がいる中で叱りつけるなど、相手の自尊心を傷つける様な行為は絶対にやめましょう。

私も経験がありますが、信頼関係を得られるどころかますます失います。下手すると悪化しすぎて、やる気なくなります。

相手を追い詰めてはいけない

大抵の人はミスしてしまった場合、ものすごく後悔して落ち込んでいます。

真摯に取り組んでいたのに、ミスしてしまったんですから落ち込んで当然です。

わかってるんですよ、当事者は注意や詰めが甘かったなど自分に落ち度があってやらかしてしまったっていうことは。

そんなところにやってきて、

「なんで?」「どうして?」「原因は?」「理由は?」矢継ぎ早に当事者へ追い込み掛ける人。

やってしまっていた方、これからやり方を変えてみませんか?

これは、過去に原因を求める ”勇気くじき” なんです。

【アドラー心理学】 5大理論② 目的論 未来を良くしたいという考え方

これでは、信頼関係を損なうことは間違い無いです。

信頼してた人に責められるって結構ツライですよ。以降、相手から苦手意識を持たれて避けられてしまうかもしれません。

では、こんな時どうしたらいいのかというと、 ”勇気くじき” の逆 ”勇気づけ” をすればいいわけです!

ポイント

・”過去の”・”相手の” 原因を探らず、起きた事実を受け入れる

・”失敗の” 原因と共有し、これからどうしたらいいかを一緒に共通の目標として考える

・相手にも自分で自分を追い込まない様に気遣う

気休めで 「そんなに気にするなよ、大丈夫」

なんて突き放してしまう様な態度も結局解決して無いですし、励ますなら未来にへ向けて今からできることを、後押ししてあげるだけでもだいぶ違います。

仕事の場合、失敗を当事者だけにしてると、他の人もミスするかもしれないし ”本人の問題” ではなく ”仕組みの問題” かもしれないです。

「個人の問題」にするのではなく、「チームの問題」とすることで、共通の課題となります。

コレ、アドラー心理学的に ”課題分け” と言います。

チームとして共通議題にすれば、チーム全体の共通理解を持てるので、未来へ向けた行動と言えると思います。

チームメンバーは、それぞれ自分にできること、貢献できることを探して、チームの結束力が高まる。

結果、人間関係が良くなる。→ 信頼関係ができる。と私は考えます。(後々、経験値にもなりますしね。)

理性を使って伝え、行動しよう

アドラー心理学では、意識と無意識は分けることのできないもの・全部ひっくるめて一個人としています。

【アドラー心理学】 5大理論③ 全体論 〜すぐキレる奴って何なの?〜

そして本題に入る前に、大事なことをお伝えします。

”絶対にキレないでください”

怒鳴りつけるにも必ず目的が存在します。 ”つい” や ”うっかり” などはありません。(キッパリ)

キレてしまうとどうなるかというと・・・もうお分かりですね? 相手は聞く耳持ちません。w

自分の考えや意見を伝えたいときは、下記を意識するといいです。

理性回路と非理性回路

・理性的に伝える

 物事の本質を理解し、考えてから行動する

 冷静に落ち着いて目的のために伝えたいことを分かりやすく伝える

・非理性に伝える

 湧き上がった感情のまま、すぐに行動する

 好戦的に、非建設的な行動で相手を責め目的から外れていく

感情が人間関係のトラブルの元になることがほとんどです。

元々の目的を意識して、感情のコントロールができる様になりましょう。

まとめ

自分と相手は違う人間ですから、行動や感情はコントロールは出来ないとまずは心得ておきましょうね。その上で・・・

・相手と信頼関係ができているか?

・相手を追い詰めるような行動を取ってはいけない

・感情を爆発させず、相手と問題を共有し解決への目標を一緒に考えよう

と言ったものですが、突き詰めていくと私的には、

<相手を尊重>・<相手を信頼>・<相手に共感>・<相手に協力>

を心がけて接していれば、相手も対等に接してくれてると感じてくれると思います。それが信頼につながるのかなと。

この記事が参考になれれば、とても嬉しいです。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。人間関係、ムズカシイ・・・。

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