変身願望があるロスジェネ、chatapapa(@chatapapa1)です。
アドラー心理学で人間関係を改善するには、自分を変えるのは確実で簡単だという事をお伝えしておりました。
今回はそうは言っても人はそんなに簡単に変われないよ・・・。と考えてらっしゃる方に向けて、何故変われないんだろうということについて記事にしていきたいと思います。
これが理解できていると、自分の感情・考え方のクセ = ライフスタイル をコントロールが出来ます。その状態であれば自分を変えるというのは、案外うまくいくかも知れないと思えて頂ける記事にしております。
別記事でライフスタイルを知ることについて書いています。こちらも話がつながっている部分がありますので、是非読んでいただけると嬉しいです。
目次
1:トラウマなんて存在しないと考える
”トラウマ” とは、精神的・肉体的にショックを受け心が傷ついたことをいいます。
注意ポイント
それが持続的に続くとPTSDと言った ”心的外傷後ストレス障害” 重度の精神疾患となってしまい、専門的治療がいります。
このような深刻な状況はのぞきますが、
人は ”トラウマ” があるから 「〜出来ないんだ」と思い込んでいることが多々あります。
これが自分を変えようとする意志に水を差して邪魔になるんですねぇ。
「学生の頃、登壇して代表スピーチをしなければならなくなり、頑張ってみたものの緊張で頭が真っ白になって大勢の人の前で大恥をかいてしまった・・・。」(泣)
「どうしてもとお願いされたから引き受けたけど、もうこんなことは金輪際やらねぇ!!」(怒)
などですね。(私の場合です。)w
トラウマを次からうまくいけるように ”今後の人生の糧” とできれば良いのですが、そうでない場合そのトラウマはやがて劣等感に変わり、長年に渡り私たち個人を苦しめ、人生を良いものとする為の障壁となってしまいます。
しかしアドラーさんは
「トラウマなんてモンは・・・存在しねぇよ・・・!」
とカッコイイ事をおっしゃっています。
問題は、その事実に対して当人の ”受け止め方” 次第だという事なんです。
ポイント
・「出来ない」・・・ トラウマにしてしまう。
・「次はうまくいくように努力する」・・・ 今後の人生の糧にしてしまう。
これは ”自己決定性” によるところが大きいようですね。自分で ”トラウマ” にしちゃってるっていう考え方なんです。
トラウマではなく、他の ”何らかの原因があるから” 次はうまくいくように努力するということが出来ないからでは?
と考えます。
私の場合、「大恥かいた!!もうこんな思いはしたくねぇ → 金輪際やらねぇ!!」 っていう決定をしている → トラウマにしているということです。(ガラわるッw)
だから、私は次からスティーブ・ジョブズのようなカッコイイプレゼンができるように努力をすれば、トラウマにならない(存在しない)わけです。
2:劣等感について
一般的には劣等感とは、自分は人より劣っているんだというネガティブな意味合いを持つ側面があります。
しかし、アドラーさんここで言います。
「劣等感っていうのは、健康で正常な努力と成長の為の刺激なんだぜ・・・?」
アドラーさんも子供の頃から劣等感を持っておりました。
研究の結果、劣等感について3つ定義しました。
劣等感・3つの定義
・器官劣等性
身体の器官が先天的な障害により劣っていること
・劣等感
主観的に自分の一部が劣っていると感じること
・劣等コンプレックス
自分が劣った存在であるという感情
その中でも、アドラーさんは ”劣等感” を重要視してます。
冒頭にあげた 「自分は人より劣っている」 という ”他者比較” だけではなく
「現実の自分と理想とのギャップに対して抱くマイナス感情」
も劣等感だと考えました。これは、イメージ湧きますね。
例えば、
”自分は起業して成功したかったのに、会社勤めをして疲弊している・・・。”
など、こんなはずではなかったはずなのに・自分は何をやっているんだと。確かにこれも ”理想の自分と比較” する事による劣等感ですよね。
”他者との比較” ”自身との比較” コレって誰でも大なり小なり持っているモノだと思うんですよね。
アドラーさんは、この ”劣等感” をポジティブに捉えてるんです。
誰もが持ってる ”劣等感” という事実をどう捉えるかってところがキモになってます。
3:劣等感を力に・・・!
アドラーさんは ”劣等感は目的に向かってより良く生きようとする為の刺激だ” と考えました。
アスリートでも、元々得意じゃなかったけど、見返したい・負けず嫌いで頑張ってたら好きになってた。なんて話ありますね。
健全な努力で目的達成であれば良いんですが、不健全な状態・その過程で問題が生じて達成困難な状態に陥ると本来の目的がすり替わったり、望んでいた結果がいつの間にか変わってしまっていたりとその劣っていると考えは余計に大きくなってしまいます。
また、自分が優れているんだと見せかける 優越コンプレックス(劣等コンプレックスの一つ)になる可能性があると指摘しています。
劣等コンプレックスの種類
・攻撃的になる・・・成功している人や有名な人を妬んだり、嫌がらせをする
(手段を選ばずに悪い行動するなど)
・優越コンプレックス・・・自分は ”優れていると見せかける”事で、課題から逃げる事を正当化する
(真意を悟られないように・ナメられないように)
・不幸自慢・・・過去の出来事をあえて伝えることで出来ない理由にする
(同情や共感を得て自分を納得させてしまう)
これでは、よりよく生きていくことは難しいですね・・・。出来ないという理由が出来てしまっています。
じゃあ、どうすれば良いんだ?ということなんですが、
私は、先にあげたアスリート・マインドをお手本にするのが一番分かりやすいと思います。
アドラーさんはこの様な足りない部分をバネに成長する行動を ”優位性の追求” と言っています。
自分を高める目標を設定 = 優位性の追求
❌劣等コンプレックス ⭕️優位性の追求
そして結果よりここまで頑張れた!という過程を重視する様に説いていらっしゃいます。
向上心へつなげる考え方
- 劣等感は成長に必要なモノで悪いモノではないと気付く
- 次はどうしたら成功するかを分析・実行する
- 結果はどうあれ問題にチャレンジした自分を褒めてあげる
私の場合、大恥をかいた経験からやはり数年引きずりましたが、社会人になったら面接・会議やプレゼンなどで大勢の前で自分の意見やアピールをしなくてはいけなくなります。
過去の経験から、私は出来うる限り徹底的に何をするか・どういう対応をされるかを予測・準備してシミレーションをしてから臨んでます。
それでもうまくいくこともあれば、コテンパンにやられたこともあります。w その時は、やるだけやったし達成感はあります。w
そして今回、こういう風にやったらコテンパンにされたから次からはこうやってみようなどトライアンドエラーで取り組んでますよ。
まとめ
いかがだったでしょうか。自分は変われない理由はなんとなくつかめましたか?
劣等コンプレックスはよくないですねぇ。これは ”勇気くじき” というものにも通ずる部分でもあります。(こちらも後々・・・。)
理想に向かって向上したいという想いが劣等感を生じさせるんですね。
今回、劣等感はネガティブなイメージではなく、成長のために必要なモノだということが分かりました。
しかしトラウマになってしまうのは、そう至らしめる ”原因” ”理由” があるんですね。
そこにアドラー心理学とは相容れないフロイト心理学の ”原因論” が絡んでくるというわけです。
本当は改善・向上したいけど、やりたくないからという原因論
トラウマ・劣等感に繋がりとして出来ない・やりたくないという目的に使っているんだという目的論
これがだんだんゴッチャになってきましたよ・・・。(泣)そんな訳で、別の記事で”目的論”にいきたいと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。